2016年4月12日火曜日

さて今年の本屋大賞のゆくえは?

本屋大賞ノミネート10作を読むのがこのところ恒例になっている。
自分的1~3位を発表して(http://ochaseijin.blogspot.jp/2016/03/10.html)、残りも感想を書くかなと思っていたら、もう発表会当日、まあよいことにいたしましょう。

少し過去の本屋大賞を思い出してみましょうか。

http://www.hontai.or.jp/history/index.html

本屋大賞、記念すべき第1回は、小川洋子さんの『博士の愛した数式』、小川洋子ファンとして、「本屋さんが本当に売りたい本」に選ばれたということが勝手になんだか誇らしかったので、一気に「本屋大賞すげー」となったのでした。

『博士の愛した数式』
http://www.shinchosha.co.jp/book/401303/


本屋大賞ノミネート作を全部読むようになったのは、2012年から、普段は手に取らない作家さんの本と出会う場になったのを感謝した作品が、3位に入賞した大島真須美さんの『ピエタ』、なんて美しい世界を描く人なんだろうと、震えましたね。
『ピエタ』
http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=80007180


この年、7位に入賞した宮下奈都さんの『誰かが足りない』もすばらしかった。作品もすばらしかったのですが、作中のレストランの待ち合わせ時間、10月31日の18時に、ツイッター上でこの作品について語り合う「 #誰かが足りない 」自然発生的ミーティング( http://togetter.com/li/894022 )もすばらしい。このツイート、出版社の人も読者の人も、いろいろいるのですが、書店員さん比率も高くて、宮下さん愛されてるなーと感じます。
『誰かが足りない』
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-23741-2.html


2014年、4位に入賞した岩城けいさんの『さようなら、オレンジ』も印象深い。太宰賞入賞をきっかけに書籍になった、デビュー作。オーストラリア在住の岩城さん、海外で外国語で暮らすこと、言葉を学ぶことについて深く考えさせるストーリー。
この作家さんの本は、次回作も、その次の作品も、ずーっと読むぞ、という気持ちになる作品。

『さようなら、オレンジ』
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480804488/

本屋大賞のおかげで、素敵な本に巡り会ってきた。

で、今年、2016年の本屋大賞。
発表は十数時間後、書店員や実行委員じゃないので、まだ大賞がどの作品かは知らない。

だけど、今年の本屋大賞は、レベル高いぞ。
今年の対象作品は、本当に書店員に愛された、特別な作品なのかと。

盛会になりますように、入賞作品がどれもたくさん売れますように。
発表会に行って、見守りたいと思います。

裏方で汗を流す実行委員のみなさん、投票にかかわってさらにこれから一年、受賞作品を売っていく全国の書店員のみなさん、そしてこれから受賞作品に巡りあう読者の皆さん、Good Luck!
http://www.hontai.or.jp/

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