『かばくん』・・・・生涯に一冊の本を挙げるとしたら、まっさきにこれ。
[『かばくん』、初版は1962年、まだ私が生まれていないころ]
こどものころ、読んでいた本は、多分、ぼろぼろになって買い直した1981年の36刷り。それでも補修したテープが変色してはがれかけてる。
子供の頃から何度も読み返し、自分の血となり肉となり、自分を作ってきた絵本。
改めて影響の大きさを思う。
どうぶつえんに あさが きた
いちばん はやおきは だーれ
いちばん ねぼすけは だーれ
もちろん、主人公かばくんは、一番ねぼすけ。
ねぼすけで、くいしんぼうで、自由で、好奇心旺盛で、楽しむことを知っているかばくん*。
* ねぼすけで、くいしんぼうなのは、『かばくん』のせいにしてはいけないですね。そこは自己責任で(笑)
何気ない動物園の一日が、平凡で平易だけど、やわらかく美しい言葉で語られる。
そして、最後はこんな一節で終わる。
おやすみ かばくん
どうぶつえんに よるがきた
こっそり ゆめみて ねむってくれ
おやすみ かばくん
ちびの かばくん
よい夢が見られますように。
心からご冥福を祈ります。
おやすみなさい。
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