2016年4月29日金曜日

今日の羊写真

いまひとつ眠りの質が悪い。
半端に夜眠れずに、もしくは寝てはいても深い眠りにつけずに朝寝覚めが悪いことが多い。その分昼間眠気で電車を乗り過ごしたり、かつては授業中、最近は会議中、猛烈な眠気(キングネムミンと呼ぶ)に襲われることもある。
熊本の地震では避難所や車の中で寝泊まりする人も多いという。

良質な眠りは大事だ。

追伸)睡眠外来に行ってきたら、ごく軽微な「睡眠時無呼吸症候群」らしい。CPAP(呼吸を補助するマスク)が必要なほどの症状じゃないらしい。

ということで、なんとなくはじめてみた「今日の羊写真」。
「今日の羊写真、ひつじがいっぴき、ひつじがにひき、よい眠りがありますように。」
宮下奈都さんの本屋大賞2016受賞作、『羊の鋼の森』。
牧野千穂さんの装丁画がとても素敵なので、表紙の羊いっぴきいっぴきがとてもかわいい。

この『羊と鋼の森』の表紙と、手持ちの本やグッズから羊が登場するものを選んで一緒に撮影するというルール。
イラストや写真があればよいけど、文字でも許すことにした。多少、羊じゃないものも含まれてたりするのはご愛敬(ヤギとか、アルパカとか)。

2016/4/15
初投稿はヤギだった。
宮下奈都さんのエッセイ、『はじめからその話をすればよかった』の表紙。


2016/4/16
知人のフェルト作品、中に鈴が入っていて、振ると涼しげな音がする。


2016/4/17
『ストレイシープ ポーのちっちゃな大冒険』
このエンディングテーマ曲、『はてしないチルドレン』がとても好き。


2016/4/20
『シャーロック・ホームズの思い出 銀星号事件』
「最近羊に何か変わったことはなかったかね?」


2016/4/22
『マスター・キートン 』
国際的陰謀に巻き込まれたキートンを救うべく、羊小屋から逃走する少年。


2016/4/25
宮田珠己さんの『はるか南の海のかなたに愉快な本の大陸がある』から『スキタイの子羊』。
博品社さんの本はいいなあ。


2016/4/26
こうの史代さんの『日の鳥』
東日本大震災で離ればなれになった妻を探す鶏の物語。記録としても、物語としても、とてもよい企画。


2016/4/27
「MOE特別編集 エドワード・ゴーリー」より、ダニエル・C・デネットさんの『BRAINSTORMS』の装画。
ゴーリーは、ネコは多いが、それ以外の動物はあまり出てこない(むしろ謎のモンスターの方が多い、『うろんな客』とか)。


・・・・・・手持ちに羊ネタがあるかぎり、なんとなく続きます(たぶん)。
なんとなく、この本には羊出てきたかなあ、と、昔読んだ本を発掘するのがけっこうたのしい。

ツイートをまとめもつくってみた。寝る前に投稿しているので、けっこう誤字があったりするのもご愛敬。
「今日の羊写真」
http://togetter.com/li/968805

こんどからは、ハッシュタグ付きで投稿しよう。
#今日の羊写真

2016/4/29
ショーン・タンさんの『遠い町から来た話』
隅々まで名作。見返しにちまっと羊。

2016年4月13日水曜日

特別な作品が本屋大賞を受賞しました。

本屋大賞発表会に行ってきました。
宮下奈都さんの『羊と鋼の森』(文藝春秋)、大賞受賞おめでとうございます。

自分にとって、特別な作品です。
ですが、発表会で熱意と喜びを共有する書店員のみなさんのお話を聞いて、ああ、この作品はたくさんの人にとって、それぞれの特別な作品なんだなと。

本屋大賞は本屋さんにとってのお祭り、授賞式からが本番だと聞いたことがあります。今日からたくさんたくさん売っていく、この本を多くの人に手渡していく、仕事としてダイレクトに関われる書店員の皆さんがうらやましいです。

宮下作品を応援し続けてきた、書店員のみなさん、改めておめでとうございます。
ごぶうんを。 


本屋大賞は、1位だけじゃない、2位に、ネット小説デビューで書店員の熱烈応援で広がってきた住野よるさん『君の膵臓をたべたい』、3位に、重いテーマながら、多くのベストセラーを押さえて、この作品を売りたいと思った書店員さんの熱意で中脇初枝さん『世界の果てのこどもたち』が入ったのも注目すべきこと。

4位以下も注目ですぜ。
http://www.hontai.or.jp/

2016年4月12日火曜日

さて今年の本屋大賞のゆくえは?

本屋大賞ノミネート10作を読むのがこのところ恒例になっている。
自分的1~3位を発表して(http://ochaseijin.blogspot.jp/2016/03/10.html)、残りも感想を書くかなと思っていたら、もう発表会当日、まあよいことにいたしましょう。

少し過去の本屋大賞を思い出してみましょうか。

http://www.hontai.or.jp/history/index.html

本屋大賞、記念すべき第1回は、小川洋子さんの『博士の愛した数式』、小川洋子ファンとして、「本屋さんが本当に売りたい本」に選ばれたということが勝手になんだか誇らしかったので、一気に「本屋大賞すげー」となったのでした。

『博士の愛した数式』
http://www.shinchosha.co.jp/book/401303/


本屋大賞ノミネート作を全部読むようになったのは、2012年から、普段は手に取らない作家さんの本と出会う場になったのを感謝した作品が、3位に入賞した大島真須美さんの『ピエタ』、なんて美しい世界を描く人なんだろうと、震えましたね。
『ピエタ』
http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=80007180


この年、7位に入賞した宮下奈都さんの『誰かが足りない』もすばらしかった。作品もすばらしかったのですが、作中のレストランの待ち合わせ時間、10月31日の18時に、ツイッター上でこの作品について語り合う「 #誰かが足りない 」自然発生的ミーティング( http://togetter.com/li/894022 )もすばらしい。このツイート、出版社の人も読者の人も、いろいろいるのですが、書店員さん比率も高くて、宮下さん愛されてるなーと感じます。
『誰かが足りない』
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-23741-2.html


2014年、4位に入賞した岩城けいさんの『さようなら、オレンジ』も印象深い。太宰賞入賞をきっかけに書籍になった、デビュー作。オーストラリア在住の岩城さん、海外で外国語で暮らすこと、言葉を学ぶことについて深く考えさせるストーリー。
この作家さんの本は、次回作も、その次の作品も、ずーっと読むぞ、という気持ちになる作品。

『さようなら、オレンジ』
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480804488/

本屋大賞のおかげで、素敵な本に巡り会ってきた。

で、今年、2016年の本屋大賞。
発表は十数時間後、書店員や実行委員じゃないので、まだ大賞がどの作品かは知らない。

だけど、今年の本屋大賞は、レベル高いぞ。
今年の対象作品は、本当に書店員に愛された、特別な作品なのかと。

盛会になりますように、入賞作品がどれもたくさん売れますように。
発表会に行って、見守りたいと思います。

裏方で汗を流す実行委員のみなさん、投票にかかわってさらにこれから一年、受賞作品を売っていく全国の書店員のみなさん、そしてこれから受賞作品に巡りあう読者の皆さん、Good Luck!
http://www.hontai.or.jp/