2010年8月22日日曜日

コーヒーを飲みに行ってきた・・・・こんがりとロースト

金曜日、DNS(Do Not Start)だったコーヒー屋さんへのチャレンジ(→こちらのブログ「しょーっく」参照)、行ってきました・・・・暑かった。
 
むらさんのブログ(→こちらのブログ「ロードバイクが好き。」参照)で存在だけは知っていた、埼玉県ときがわ町のコーヒー屋さん「小物屋さん」、行ってきました。
 
東京都の南部、やがた の家からは、80km弱、秩父の山並みの手前、ときがわ町の小物屋さん、水出しコーヒー*がおいしいらしい。
 
* 夏でも基本はホットコーヒーのお茶星人だが、実は、水出しコーヒーという響きに弱い。アイスコーヒーはなんとなく、せっかく淹れたコーヒーを冷やすなんて、なんだかもったいない感じがしてしまう、貧乏性なお茶星人だが、水出しコーヒーのアイスなら、大丈夫。本音を言うと、透明感のあるアイスコーヒーは美しいと思うのだが、珈琲好きの美学が、アイスコーヒーを微妙に敬遠してしまう。水出しコーヒーはそれを救ってくれるのだ。
ところが、水出しコーヒーを淹れるには、専用の器具が必要。豆も大量に要る。なかなか自分では淹れられない水出しコーヒー、しかも、ロードバイクが好きなむらさんが、大絶賛の店、これは、自転車で行くしかないか・・・・。
 
ということで、遅めにいただいた夏休みで、少し涼しいという予報の金曜日、行く決意を固めて、朝5時に起床、6時に出発。
ところが、スポークが折れていたのは既報の通り。
 
金曜日、ふて寝から起き出して、自転車修理。
後輪のフリー外しもコツをつかんだのか、多少手際よく完了。
 
○出発
満を持して、昨日、やはり朝6時に出発。
 
しばらくは通勤路を走り、後楽園のところで川越街道に。
朝早いのでさほど交通量は多くない。順調に都県境を越え、埼玉県へ。
 
順調に川越を通過。
 
このあたりで、日がだいぶ高くなり、日差しはじりじりと暑くなってくる。朝のうちに距離を稼いで、涼しいうちに山に、という予定は既に崩れつつある。昨日だったら比較的涼しかったのに・・・・と、いまさらの後悔。
 
○物見山
圏央道を過ぎたあたりで、埼玉エリアの自転車乗りにはおなじみらしい物見山(モノミー)へ向かう。
さすがに自転車乗りの聖地モノミー、ロードバイクの人々がたくさん走っている。
 
ところが、いまいち道が不安、ふもとのコンビニでロードバイクの人に道を尋ねた。
 
地図を示して親切に教えてくれたのだが、コンビニ店内で買い物をしているうちに方向を間違ったらしい、走り出してふと振り返ると、さっきのロードバイクの人が、大きな手振りで、「そっちじゃない、あっちあっち」と示してくれている(恥・・・)。
 
で、気を取り直して方向転換、無事に物見山*へ。
 
* 自転車乗りには有名だけど、地図にはあまり出てないので念のため、埼玉県平和資料館とか大東文化大学のキャンパスのあるあたり、最寄り駅は東武東上線高坂駅。物見山公園というのがあって、トイレも水道も完備、小休憩によい。路面はよいが、交通量が少なく、適度な起伏が自転車乗りにはたまらないらしい。
 
さすがは物見山。自転車乗りがいっぱい。
大学の自転車部の練習らしき若者たち、練習に来たチームジャージの人たち、ちょっと休憩のオジサンライダーたち。いい雰囲気。
 
休憩して、水分補給をして、ときがわ方面に向かう。
物見山からは目的地は近い。
 
○ときがわ
ときがわ町は、埼玉県中西部の山間の町。
木陰がありがたい日射しの中、ゆるやかなのぼりを、目的地のコーヒー店、小物屋さんを目指す。
 
朝10時。目的地に到着・・・・ところが、閉まっている。
「開店時間は日没まで」と書いてあるものの、肝心の開く時間がわからない。
 
まさか休みじゃないだろうな、朝10時では開いてないのかと、気を取り直して、先にこの先の峠へ行って帰ってこよう・・・・と、白石峠を目指すことに。
 
日はだんだん凶悪さを増し、まだまだそう標高は高くないために、暑い。午前中なら多少涼しいかという予定はとっくに崩れ去り、西へ向かう一本道の背後からじりじりと照りつける。
 
白石峠への道は、けっこうな登り、ペットボトルのスポーツドリンクで水分補給しながらだが、相当に汗をかく。走れているうちは、まだ風が当たって体が冷えるが、斜面が急になって、速度が落ちると、熱がこもる。
暑い。
あと6km。
木陰で休憩、水を飲みきってしまう。
ふたたびこぎ出すが、進んでいる感じがしない。
また休憩。
ときどき、沢があると、少し涼しい。
涼しい風が力を与えてくれる気がする。
木陰が切れると、暑い。
あと5.4km。
もうだめ、押して歩くか、あきらめて下るか、どうしよう、と、思ったときに、「カレー、コーヒー」という看板。
コーヒー屋さんに来たのだから、ここでコーヒーって、と悩んだものの、まずは、そこまで行くことにした。    
 
おじさんが趣味でやっているような店。
薬膳カレーセット、コーヒー付きを頼む。
 
水をおかわりしていたら、ポットで持ってきてくれた。
水分補給して小一時間休憩したら、多少復活。
・・・・あとから思うと、熱中症寸前だったみたい。気をつけよう真夏の運動。
 
再びこぎ出して、途中、ニミベロの人にも抜かれ、休み休み峠を目指す。
 
パラグライダー教室という看板のあたりで休んでいると、頭上を通り過ぎる姿が、大きな陰が路面を通過する。怪鳥のような、プテラノドンのような陰がゆっくり過ぎる。なんとなく気分が柔らかくなって復活。
 
再び頂上へ。
 
頂上では、さっきのミニベロのお兄さんが休憩中。
自転車談義。
 
「それミキストっていうんですよね、かっこいいですね」・・・・多少、アンティークを誉めるような口調が気になったが、許す。スポーク折れも、熱暑も、コーヒー店が閉まっていたのも許す。
自転車を誉められると弱い自転車星人であった・・・・。
 
予定では、さらに定峰峠へ向かうつもりだったが、ちょっと上に天文台(堂平山)というのもあって気になったが、暑さと体調を考えて中止、そのまま下ることに。
 
で、下るのは一瞬。
登っているときはアドレナリンが出ていてわからなかったが、案外急だった。10%くらいかな。
 
下ってきて、目的地、小物屋さんの前まで一気に到達。
開いてた。
 
自転車を止めようとすると、おやじさんが、「そこじゃあ暑いから、あっちの自転車置き場に」というので、見ると、木陰にバイクラックが(目印にジャージがはためいています)。自転車乗りのお客さんも多いみたい。
 
木陰にベンチや切り株があって、そこまで運んでくれるという。
「そこの側溝に足を付けると涼しいよ」というので、言われるがまま、やってみた。
側溝と言っても、流れているのは山からの清流。

靴も靴下も脱ぎ、足を流れに浸し、運ばれてきた水出しコーヒーを飲む。
 
うまい。
勧められるままに、ミルクとシロップ入り(ふだんはブラックなのだが)、甘さが沁みる。
 
荷物から文庫本*を取り出し、贅沢な時間を楽しんだ。
 
* 忌野清志郎「瀕死の双六問屋」。時々読み返すが、何度読んでもいい。名著。
 
○帰路
あとは、のんびり帰るだけだ。
カレーは食べたけど、そのくらいのエネルギーは使ったかな。手打ちうどんの看板があったので入る。
冷や汁うどんセット。
ごまだれにキュウリ。天ぷらと手打ちうどん。
 
これもうまい。満腹。
 
店から出るとまだまだ暑い盛り、気をつけて充分に水分補給をするが、だいぶ体力を消耗する。
荒川サイクリングロードを下る。
 
荒サイは、上流部分はところどころ道が途切れていて、一般道に入らないといけない。と、少し道に迷っていたら、榎本牧場という看板。
これも、埼玉ローディーには、有名な、あの、榎本牧場ではありませんか。
オススメのミルクアイス。
甘さが沁みるぜ。
 
○最後にアクシデント
大宮あたりで、どうも後輪がふわふわする。まさか、またスポークか、と、降りてチェックすると、どうも空気が甘い。
空気を入れると、とりあえず入ったので、しばらく様子を見ることに。
30分ほど走って、あまり違和感がなかったのだが、降りてチェックすると、やっぱり甘い。
いわゆるスローパンク*というやつだな。
 
* スローパンク:微細な穴が空いているために、少しずつ空気が抜ける現象。いわゆる日本語英語。
 
30分走って空気を入れ、また、30分走る。どうやらこのペースなら、大丈夫そう。大宮、浦和と旧17号を抜けて、産業道路から国道122号、なんとか明るいうちに都内に戻ってきた。
(埼玉県内は路面や照明が不安で、走り慣れた都内より気を遣うので、ちょっとほっとした)
 
あとは、通い慣れた道。
(実際、ほとんど通勤路)
 
神保町のY's Roadで、在庫の切れていたタイヤを買い足し、無事に8時前に帰宅。
さすがにくたびれた。
何より日焼けが痛い。
 
明日からまた会社だな。・・・・あ、パンク直してない・・・・しょーっく。
どうも、後輪に厄がついているらしい・・・・。
  
 
★昨日の練習:約180km。
★今日の練習:完全休養。筋肉痛よりも日焼け痛がつらい。
 
☆昨日のお茶:水出しコーヒー(ときがわの小物屋さん)。
☆今日のお茶:珍しく、アイスティー。ところが、氷が足りず、いまいちぬるめ、残念。

1 件のコメント:

  1. こんにちは。ご無沙汰しております。

    とうとう行かれたのですね。
    珈琲のお味はいかがでしたか?僕はあの珈琲のためだけに片道60Kmを毎週通っていたわけです。マスターの人柄もとても良かったでしょ?

    うどん屋は小物屋さんのすぐ近くのうどん屋ですか?あそこは結構おいしいですよね。僕も大好きです。

    白石峠も結構な登りで相当楽しめたのではないでしょうか。
    白石峠から堂平天文台まではそれほど勾配もきつくなく、すぐにてっぺんに着いてしまうので天気が良いのであれば相当遠くまで見下ろせるので是非チャレンジしてみてください。

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