2011年4月29日金曜日

しのぶちゃん萌える・・・・夏は近いぜ

 
冬にすっかり葉っぱが枯れると新聞紙でくるんで仕舞い、暖かくなってきたら外に出し、水をやる。
毎年ゴールデンウィークくらいになると、蕨のような芽が出て、緑鮮やかな葉が伸びてくる。
 

[しのぶちゃん萌える]
頭と足のあたりに、渦巻き状の芽が出てるのわかります?
 
石ばしる垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも  志貴皇子
 
という歌がありますが、表に出すのが遅いせいか、しのぶちゃんが萌えるのは、だいたい初夏の声が聞こえる頃。夏は近いぜ。
 
連休前半は何かとわたわたしていますが、後半5/6を休みにすると連続休みなので、自転車でちょっとぶらぶらするかな。
 

2011年4月20日水曜日

温泉パン再び・・・・ついにプレーンとオレンジをゲット

今日は午後半休で、田舎に行ってきた。
 
新幹線も、こないだ行ったときは(2011/4/6ブログ参照「温泉パンをゲット・・・・ちょっと重たくて、ちょっと幸せ」)、那須塩原行き「なすの」だけだったのだが、福島まで開通。
しかも、「やまびこ」も「Maxなすの」も走っていた(Maxって何だろう)
 
で、買ってきました温泉パン。
 

[「元祖 温泉パン」と「温泉パン オレンジ」]

「オレンジ」も、オレンジピールが効いて、なかなかうまいのだが、私はやはりプレーン派。家族はオレンジ好きなので、この組合せだとケンカにならないのだ。
 
今日はちとくたびれたので、以上。
おやすみなさい。
 
(今週末はジャムおじさんの予定です・・・・)

2011年4月17日日曜日

やわらかいこと、そして強いこと・・・・東京タワー耐える

あまりカメラを持って外に出ないのは、基本が出不精なのと、一眼レフに大きなレンズを着けてだと、どうしても大荷物になるから・・・・今日は思うところがあって、望遠を着けて出かけた。
 
自転車便のメッセンジャーバッグのように、たすき掛けに一眼レフを背中に背負って(角が当たってけっこう痛い)。東京タワーのふもとまで。

通勤路、国道一号は、慶応大学の角から、東京タワーがまっすぐ見える。3/11の地震で、先端がぺよっと曲がった東京タワーが気になっていた。
 
[東京タワー遠景、先端、わかります?]
 
脚部から見上げると、けっこうはっきりと曲がっている。
 
[脚部から見上げた展望台から先端]
 
タワー全体が受けたエネルギーを、柔構造の鉄骨がしなり、先端に鞭のようにエネルギーが集中したのだろうか。電波塔として50年。スカイツリーにもうすぐその役目を譲る東京タワー。鉄骨職人が手作業で組み立てたと聞く。
 
この、曲がった先端部分が、遙か数百キロ離れた地震のエネルギーの強さ、50年前の職人の心意気、やわらかいことと強いことが矛盾しないこと、いろんなことを考えさせる。
 
明日も東京タワーを見ながら出勤予定。
やわらかく、無理せず、一日一日を生きていくのだ。

2011年4月16日土曜日

難しいことを考えない・・・双羊尊

高校時代の友人と、根津美術館に行ってきた。『燕子花図屏風』が年に一度、この季節に出展されるという。
 
改装されてから二度目の根津美術館。
前回は『青磁展』息が詰まるほど美しかった。
美しすぎるものは見ていて、切なく、苦しくなってくる。見て帰ってきて、半日動けなかった。

今回の展示のメインは、有名な燕子花図屏風。音楽を聴いているようなリズム感が素敵。
金箔の上に乗った顔料の色がほとんど褪せたりはがれたりしていないのは、奇跡に近い。

タッチが軽く、安らげる。
いろんな不安を忘れ、しばらく眺めて楽しんだ。

 
[根津美術館の入館券『双羊尊』の図柄]
 
根津美術館、実はお気に入りは、『双羊尊』*という、チケットの図柄にもなっている、青銅製の酒器。
饕餮文(とうてつもん)という渦巻き状の神獣が彫り込まれた殷代の青銅器だが、ごつごつした硬いイメージのものが多い中、これだけ、やわらかい曲線が印象的。
にしても、繊細な文様、角や耳までまったく隙のない曲線、鋳物でこの複雑な形状の器を作るのに、どんな型があって、どんな技術がつぎ込まれていたのか、溶けた金属を、どう流し込むと、薄い耳の先まで、優雅な曲線の角の先まで、繊細な文様の隅々まで回り込むのか、考えると眠れなくなりそう。

* 『双羊尊』:この双頭の偶蹄目、ロフティング作・井伏鱒二訳『ドリトル先生アフリカ行き』に「オシツオサレツ」として登場するのに、ちょっと似てる。動物と話ができるドリトル先生なら、数千年前の中国から来たこの羊に、なんて話しかけるだろう。
 
何が何でも文様で埋め尽くさなければならないという青銅器が多い中で、ちょっとほっとできる、間の抜けた顔、ふくよかな曲線、あんまり難しいことを考えずに、時々羊くんに会いに行くかな。


『かばくん』・・・・こっそり ゆめみて

『かばくん』・・・・生涯に一冊の本を挙げるとしたら、まっさきにこれ。
 
岸田衿子さく・中谷千代子え『かばくん』(福音館書店)の作者、岸田衿子さんの訃報を目にした。
 
[『かばくん』、初版は1962年、まだ私が生まれていないころ]
 
こどものころ、読んでいた本は、多分、ぼろぼろになって買い直した1981年の36刷り。それでも補修したテープが変色してはがれかけてる。
  
子供の頃から何度も読み返し、自分の血となり肉となり、自分を作ってきた絵本。
改めて影響の大きさを思う。
 
どうぶつえんに あさが きた
いちばん はやおきは だーれ
いちばん ねぼすけは だーれ
 
もちろん、主人公かばくんは、一番ねぼすけ。
ねぼすけで、くいしんぼうで、自由で、好奇心旺盛で、楽しむことを知っているかばくん*。
 
* ねぼすけで、くいしんぼうなのは、『かばくん』のせいにしてはいけないですね。そこは自己責任で(笑)
 
何気ない動物園の一日が、平凡で平易だけど、やわらかく美しい言葉で語られる。
 
そして、最後はこんな一節で終わる。
 
おやすみ かばくん
どうぶつえんに よるがきた
こっそり ゆめみて ねむってくれ
おやすみ かばくん
ちびの かばくん
 
よい夢が見られますように。
心からご冥福を祈ります。
 
おやすみなさい。

2011年4月13日水曜日

本屋さんに敬意を・・・・本屋大賞2011

本屋大賞2011が発表された・・・・東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』(小学館)
 
ベストセラーになってしまうと、ついつい買えない、ちとへそまがりな私*。
この本は、じわじわとベストセラーランキングを上昇中に、大量陳列していた本屋さんの「この本を売りたい!」という熱意と、表紙イラストの雰囲気に負けてジャケ買い。
 
*過去の本屋大賞本では、読みたかったけど、売れてから読むのが悔しくて、読めないままになっている『夜のピクニック』や『告白』・・・・そうは言っても『天地明察』はほとぼりが冷めた頃に読むかな、という、無駄に意地っ張りな私。
 
軽い読み口、アームチェア・ディテクティブとしての緻密な構成。執事とお嬢様、そして嫌みな半端な金持ちの上司というキャラクター設定、毒舌の小気味よいせりふ回し。『三毛猫ホームズ』(最初の1冊しか読んでないのですが)みたいな、うまさが光る。
 
その後、ベストセラーランキングの一位に躍り出て、そして、本屋大賞を受賞のニュースが入ってきた。
読んだ本が評価されるのは、単純に嬉しい。
 
本好き、本屋さん好きな私。
本屋大賞については、売れてる本を追認しているだけでは、という、批判も聞かれる。
しかし、この本は面白そう、売れそう、と思った棚の担当者の書店員さんが、いい場所を確保し、本の詰まった重い段ボールを運び、工夫して陳列し、売れたら売れたで、商品の確保に苦労し、そして一冊ずつ売ってきた結果だから、思い入れがあって当然。
 
本の重さを知っている人たちの賞だから、敬意を表したい。
 
実はあまり新刊文芸書を読まないのだが、過去の本屋大賞本では、2冊だけ、たまたま受賞前に読んでいた。今回の『謎解きはディナーのあとで』と、小川洋子『博士の愛した数式』(新潮社)。
以来、小川洋子さんのファン。
 
今回の本屋大賞も、それをきっかけに、新たに本を好きになってくれる人が増えるといいなと思いつつ。
 
[『謎解きはディナーのあとで』と、小川洋子さんの新作『人質の朗読会』]
 
『博士の愛した数式』『猫を抱いて象と泳ぐ』もよかったけど、今作も期待。
 
美しすぎる表紙。
買うのに迷うこと1ヶ月、さらに読み始めるに1ヶ月。未読。
美しい本を読むには、なにかしら思い切りが必要。半端に読むと失礼な気がして。

2011年4月10日日曜日

花見に行ってきた・・・・こんなにつまらない番組は

いい天気。一昨日は強風、昨日は雨だったので、今日は花見日和。
 
酒は飲めないので、銀座「鹿乃子」であんずのあん蜜と、道明寺の桜餅を買って、お茶はペットボトルで我慢。
日比谷公園まで足を伸ばす。
 
春爛漫。
いまをはるべとさくやこのはな*・・・・

* 余談ですが、この歌を知っているかどうかで、百人一首を学校で覚えたか、競技として覚えたかが判別可能です。競技かるたは、上の句を読んで、下の句の書かれた札を取る競技ですが、競技中は、下の句は、全ての人が取り終わってから読み、次の上の句のタイミングを計るためにのみ、読まれます(ので、当然、下の句を読まれないと取れない人は、競技にすら参加できないことになります)。で、2枚目からは、前の札の下の句を読むことができますが、最初の札は、前の札がありません。そのため、「序歌」という、100枚に含まれない歌「難波津に咲くやこの花冬ごもり今を春辺と咲くやこの花」があります。この、101枚目の札(というよりも0枚目の札ですね)を知っているかが、競技としてのかるたを知っているかの証です。
 
[日比谷公園の桜、正に満開]
 
あんまり政治的な関心は深い方ではなかったのですが、今回、都知事選で、現職候補が、東日本大震災に関連して、「欲にまみれた人間に対する天罰」とか、「花見は自粛すべき」とか、つらい思いをされている方の心を逆なでし、ただでさせ萎縮しがちな経済を停滞させるような発言があり、何としても花見をせねば、と、出かけて行きました。
 
先ほど(午後8時)、開票速報の番組冒頭で、「石原候補当確」。圧勝。
政治的関心はないとは言え、選挙はほとんど棄権せずに行き、開票速報もだいたい大勢が決まるまで見てることが多いのだけど、一瞬で当確。東京は都議選もないので、以上、終了。
 
こんなつまらない番組はない。
対立候補が割れたとか、民主党が腰が引けていたとか、地震の影響で実質的に選挙戦がなかったとか、後付けで理由はある。にしても、無念。

民族/ジェンダーに関わるマイノリティ差別、津波警報下での東京マラソン(しかもゴールは湾岸)の嬉しそうな号砲、オリンピック招致にまつわる言動や不透明な予算、東日本大震災における天罰論/自粛論/夜10時以降のコンビニ閉店論(深夜電力は余っているのに)、表現の自由への挑戦的発言と規制(小説はOKで、マンガはNG)、知事になってからも何十という本を出版(作家の片手間に知事をやっているようなもの)・・・・閣僚なら、どれか1つでも問責決議、辞任論が出るような首長を持つ自治体の住民として、とても恥ずかしい。
 
確かに、これが民主的な選挙の結果、重く受け止めなければならない。 
無念。

2011年4月6日水曜日

温泉パンをゲット・・・・ちょっと重たくて、ちょっと幸せ

栃木県に喜連川温泉という温泉地がある。以前は喜連川町だったのが、合併してさくら市というらしい。宇都宮のちょっと北。
 
以前、氏家という町で中世豪族居館跡を発掘調査に行っていたとき、たまの楽しみが車を出してもらっての喜連川温泉(町の施設で入湯料が安かった)。そのときに食べたのが、喜連川温泉パン。
今は、町村合併でさくら市となり、単なる「温泉パン」と改名したみたいだけど、今日、ゲットした。
 
とにかく、重い。普通のパンは、酵母やベーキングパウダーの効果でフワフワなのだが、あまり膨らんでいないため、重量感がある。
 
小麦粉の味がする。あんパンくらいの大きさだけど、1つ食べればそこそこ満腹感を味わえる。最近は味のバリエーションも増えている(今日は「小倉」を食べた、本当はプレーンが欲しかったのだが売り切れていた)。ちょっとトースターで温めてもいい感じ。
 
[温泉パン くるみ]
明日の朝食は、これに、栃木県産とちおとめの予定。

「温泉パン」東京ではあまり売っていないけど、発見したら、ぜひ、買いです。
おすすめ。ちょっと重たいけど、ちょっとおなかがふくれて幸せなソウル・フードです。
(栃木県でソウル・フードというと「しもつかれ」を挙げる方がいますが、比較的好き嫌いのない私が、唯一苦手な食べ物です。ご存じない方に説明すると、野菜や煮豆や鮭の軟骨=漬け込むモノはそれぞれ家庭で違うらしい=などを、粗くおろした大根おろしで漬け込んで乳酸発酵させた、ちょっとすっぱい保存食です)
 
   
あまり大きな被害が出ていないため、報道されていないけど、県北部はそれなりに被害の大きい地域もある栃木県。農産物の出荷停止や、風評被害も大きい様子。
栃木県民ハーフとして、応援したい。
 
栃木県はまだ桜は咲いていませんでした。今日はだいぶ暖かだったので、きっとすぐ、開花宣言があるのでは?
 
東北新幹線、那須塩原までしか走っておらず、「はやて」とか、「やまびこ」は休止。時刻表が全部、「なすの」(東海道新幹線でいう「こだま」)でした。盛岡から北は走っていて、もうすぐ白河まで、福島までと延びていくとのこと。

2011年4月5日火曜日

花盗人を許せ・・・・悲しみは言い訳にならないけれど

昨日、10年一緒だった桜文鳥と、9年一緒だったシナモン文鳥を同じ日に亡くしました。
 
発作で危篤状態で苦しんでいるところを駆けつけたけど間に合わなかった悲しみ、前から体調が悪くて、肩で弱々しく息をしていたのに、何もしてやれなくて、目を離したすきに息が止まっていた悲しみ。
ニュースを通じて、東北に住む家族を通じて、本当にたくさんの悲しみが押し寄せてくる中、大切な家族の一員を失って、一緒に過ごした年月が胸をえぐるようです。
 
文鳥だし、季節だから、ちょっとだけ花を手向けたい。
桜の老木の幹から、突然飛び出すように咲いている一房の花をもらってきました。

花盗人は罪が重いとも、花盗人は許される風流ともいいます。
でも、その罪を背負うことで、この悲しみを紛らわせることができればとも。

今宵ばかりは花盗人を許せ    ・・・ちょっと破調。



2011年4月2日土曜日

春だから、しのぶちゃん、優雅にベランダで昼寝。

東京には本格的に春が来た。

今日はことに日射しがあたたかく、風もない。
先週末、ソメイヨシノの開花が宣言され、街路樹の桜も日当たりのよい樹は花が目立つようになった。

春の恒例行事。
しのぶちゃん*との再会。(2010年5月10日の記事→しのぶちゃんみどりの黒髪参照)

* 釣り忍だからしのぶちゃん。元はタヌキの釣り忍、釣り下げるための紐も、しっぽも、陶製のとっくりも取れてしまって、顔にだけタヌキだった面影が。

[しのぶちゃん]
優雅に西日を浴びながら昼寝。

家のミニチュアと比較すると、ぽかぽかと暖かいので眠くなって寝てしまった怪獣みたい。


一方、こちらは、北風のなごり。
三足の鉢で、上部構造が大きいために、北風が強い日には、とことこと歩きます。

で、我が家では、アイビーの鉢が溝にはまり込んでしまうたびに、「とーちゃんおしかったね あの橋越えたらフランスだったのにねー」(石川雅之『週刊石川雅之』*(講談社)より引用)、ということで、「あ、またフランスに行きそこなってる」といわれてしまう、ちょっと残念なアイビー。

* 『週刊石川雅之』:あの菌マンガという新しいジャンルを創出した『もやしもん』に先んじる、ちょっとシュールで、ちょっとほのぼのなマンガ。ちなみに、『もやしもん』に登場する農大生「葉月」(主人公と同級生)と、『週刊石川雅之』の高校生「はづき」が同一人物かどうかは明らかにされていない。

[フランスに行きそこなったまま放置のアイビー]

そろそろ北風の季節も終わりだし、元の位置に戻してやるかな。

日脚が伸び、会社終業時間までは明るくて照明を節約できて、暖房に電気が必要なくなり、大消費地東京が電気を使い果たさなくなることで、東北の復興に少しでも役立ちますように。この暖かさが早く東北の地まで届きますように。
心から。

ちょっと復活を

しばらく忙しかったりしたので、更新の余裕がなく、すっかり放置になっていました。
少し復活しようかな。

春だし。
あ、しのぶちゃん(こちらの記事→しのぶちゃんみどりの黒髪参照)、出さないと。