2010年6月8日火曜日

チームパオパオ、帰る(3)・・・・最後に待っていたのは

パオパオツアー、最終日・・・・行きと同じでは芸がないので、修善寺から東伊豆、伊東へ抜ける。
  
→昨日の記事、「パオパオは聖地をめざす(2)」の続きです。
 
 
○山越え 
伊豆半島は、背骨のように山が縦断しており、どこを越えても結局山。
朝8時過ぎに修善寺の宿を出て、いったん駅に向かい、周辺の道路を確認して伊東へ出ることに。
 
峠道ではあるものの、路面もよく、うねうねと山間を越える。
伊東まで25km。
坂もたいしたことはない。まあまあのペースで進み、峠越え。
 
伊東と言えば、有名な温泉街、中でもハトヤ、関東近県の方なら、「伊東に行くならハトヤ、電話は4126(ヨイフロ)」というコマーシャルソングでご存じかも。
 
道の駅で「足湯」という看板があったが、旧道を走っていると、いまいち海岸の新道に出にくく、スルーしてしまった。
ちょっと残念。
 
 
○東伊豆を北上、絵本美術館へ
海岸だからと言って、平坦とは限らない。
崖が海まで迫る東伊豆の起伏のある海岸線を北上する。
適度な登り下りが、けっこう負荷になるが、トンネルもあって、さほど急坂はない。
 
熱海市にはいったあたり、「次の信号左折、戸田幸四郎絵本美術館」*という看板があった。
 
* 絵本作家の戸田幸四郎さんが主宰する出版社、戸田デザイン研究所の美術館。基本、戸田幸四郎さんの作品を展示しているプライベート美術館。
 
何となく近そうだし、わざわざここまで来ないので、行ってみようかと、標識に従って左折。
 
東伊豆の海岸線は、伊豆半島の背骨に向けて、急坂が多い。
 
例によって最初からMaxLowを使い果たし、登る・・・・、が、美術館らしき建物はない・・・・、駅が見えてきた、伊東線、伊豆多賀駅。駅員さんに場所を聞こうと上がっていくと、パンフレットと割引券が置いてあった・・・・まだまだ、ありそう・・・・そのうち、電柱に「戸田幸四郎絵本美術館 1.6km」との看板・・・・「この登りを1.6kmか」*と無言になる・・・・この時点で、体感だが、10%弱の登り坂。
 
* これが、後々、とてもとても嘘だったことが判明。
 
「1km」の看板を過ぎたあたり、「はちみつ、ソフトクリーム」というお店が。とてもひかれるものがあったが、ここで休むと、こぎ出せなくなる気がして、続行・・・・このあたりから、坂がさらに急に。
 
どう見ても、箱根よりも、修善寺よりもきつい。しかも、道路は直線。普通なら、これだけの急坂、いろは坂のように、左右に蛇行していたり、路面に滑り止めの「○」が並んでいたり、洗濯板状になっていたり・・・・が、この坂は、潔くまっすぐ、普通にアスファルト・・・・。

とうの昔にMaxLowを使い果たしているパリジェンヌ2号、疲労物質の貯まった足は、パワーが低下しつつある・・・・幸い、道幅が比較的あったので、蛇行しながら登る・・・・登る・・・・登る。
 
蛇行しながら、多少なりとも足を休めて・・・・と・・・・正面から車・・・・どうやら、伊豆スカイラインへの抜け道になっているらしく、けっこう交通量がある・・・・なんとか車の通過を待って、耐えたものの、蛇行したところに逆方向から車、ブレーキをかけたところで、失速・・・・ついに、耐えきれず足をついた。
 
一度止まると、二度とこぎ出せる気がしない坂。
もうちょっと下の方でもがいていたA支部長を待って、談合。
 
1) このままがんばる
2) ソフトクリームの店まで戻って、ソフトクリームを食べて帰る
3) 押してでもたどり着く

1) は、物理的に無理。2) は、敗北感たっぷりの苦い味がしそう。ここまで来て、引っ込みがつかないよね、ということで、3) を選択。
 
500mほどとぼとぼと体と自転車を引きずって登ると、別荘地のような場所、少し平坦になってきて、再びこぎ出す。
初島台という地名。確かに、正面の海に、初島が眼下に見える。
"TOP OF THE WORLD" な気分。
 
到着。
 
小さい美術館だが、ちゃんと学芸員の目が行き届いた感じ。
絵本と、原画を並べて展示してある。
印刷屋泣かせだが、原画の力強さ、暖かさの伝わる、いい美術館だった。
 
カエルの絵はがきをお土産に買って、帰るぜ。
 
戸田幸四郎絵本美術館、絵本好きの方にも、カエル好きの人にも、もちろん、坂好きの人にも、お勧めです!
 
 
○あとはただカエルだけ
多少の起伏はあるものの、熱海、小田原と順調に抜ける。
小田原でA支部長と別れ、箱根駅伝復路をひたすら帰る。
 
箱根から約80km。
約3時間。もちろん、箱根駅伝復路には勝ったが、平地高速巡航なので、なんの自慢にもならず。
 
5時過ぎに、無事にカエル。
 
 

[背景の絵はがきが、美術館のお土産、戸田幸四郎さんの作品]
ケーキは、ダークチェリーのチョコレートロールケーキ。年齢は秘密ですが(笑)、6/8は誕生日なのでした。カエル部分はマカロンのような生地。「持ち帰る」意味だとのこと。
 
 
★6/6の練習:美術館劇坂も含む、155km。戸田幸四郎絵本美術館で、あれほどきつくなければ、熱海でMOA美術館も行っていたところだが・・・・ここも、けっこうな坂、じゃなかった、いい美術館です。
 
★今日の練習:完全休養。 雨の予報だったですが、結局降られず。
 
☆今日のお茶:焙じ茶、ロールケーキと。チェリーの酸味がチョコレートクリームに合って、おいしかったでした。

2 件のコメント:

  1. お誕生日だったんですね!
    おめでとうございます☆

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  2. ありがとうございます。

    あんまり年齢ネタでひっぱるのも微妙ですが・・・
    この一年も、ぼちぼち、のんびりやりたいものです。

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