施主は兄なので、気楽な気分だったが、お茶星人を見込まれて、お返しを選ぶように指令を受けた。今日の昨日で、突然だったが、買い出しに行ってきた。
条件は、
- 遠方の人もいるので、かさばらないこと
- 予算に限りがあるので、比較的安いこと
- もらった人が、ちょっとうれしいこと
わからないときは、相談するに限る。
ベテランっぽい店員さんに、予算と目的を告げ、お茶を選んでもらう。
すぐに使うなら、これ、と、お勧めされたのが、
[煎茶 清明](山本山 謹製)
清明節*は、二十四節気の一つ、今年は4月5日。春の生命力に満ちたすがすがしさと、陽光を感じる季節。清明節は明日だし、タイムリーなギフト。
* 中国茶の世界では、清明は、カレンダー上の重要なポイント。清明節以前に摘んだ茶葉で作ったお茶を明前と呼び、貴重な春の芽吹きを意味する。明前龍井、明前碧螺春など、明前かそうでないか、で、値段が倍も違ったりするのだが・・・。余談ですが、安倍晴明は、「晴明」。
二十四節気に合わせて、それぞれ特徴的な茶葉を出荷する、という、販促カレンダーと連動した計画的商品投入とそのブランド化。中身は、八女茶とのこと。日本茶はまだ茶摘みのはずもないので、いわゆる蔵出し茶かと。
で、法事の参加家族数20個を購入。
今日の明日なので、持ち帰らねば間に合わない。
「『志』の内熨斗で、包装して、袋をお付けします」・・・と、店員さん・・・「お持ち帰りです」・・・と、他のスタッフに声を掛けると、店の雰囲気が、ちょっと引き締まる。
閉店間際、20個の熨斗掛け、包装。
さりげなく、人が動いて、包装。手際がいい。
普段は自家用が多く、包装を断ることもあるのだが、やはり、老舗はこういうところがすばらしい。
書店も、カバー掛けのうまい書店は、つい、ひいきにしてしまう。
100gのお茶でも、20個だと、2kg。
自転車の前カゴに積んで、日本橋から帰りました・・・・。こういうところ、お買物自転車はいいね。
今日、法事で、家族や親戚や、お世話になった人にお持ち帰りいただいた。
おいしく飲んでくれるといいな。
ちょっとしたギフトを選ぶのは楽しい。
もらった人が、このお茶を飲んで、ほっと一息ついたり、「やっぱりヨウカンにはお茶だよね」とか、家族で楽しんでもらうのを想像しながら、店頭で悩む・・・・自己満足なんだけどね。
[親戚にもらった草だんごと、煎茶 清明]
春の芽吹きを、おいしくいただきました。
ちょっとしたギフトを選ぶのは楽しい。
先日、長年お世話になった部署を去るにあたって、お金を掛けない贈り物を考えた。
条件は、
- 持っていくのも持ち帰るのも大変なので、かさばらないもの
- 予算がないので、お金を掛けないもの
- 一言言わずにはいられない性格なので、メッセージ性のあるもの
- もらった人が、それなりにうれしいもの
・・・・ホントに喜んでもらっているは不明ですが。
で、選んだのが、本。それぞれの人に、どんな本が喜んでもらえるか、考えて、選ぶ。こんな趣味があったかな、こんどこういう部署に異動するから、昇進したんだし・・・・、案外、同僚のことを知らないということもわかって・・・・(汗)。
自分の手持ちの本から、一人ひとりにどんな本が似合うか、喜んでもらえるか考えて、ちょっとしたメッセージをつけて、勝手に押しつけた。ただし、勝手な押しつけだけに、一つだけ自らに課した条件=「自分のお気に入りの本であること」。お気に入りの中から、その人にも合いそうな本を探すのは、けっこうおもしろい。
喜んでもらえるか、なんて、ぜいたくは言わないけど、「やがた さんは、私のことをこんな風に思っていたんだ」とか、せめて、「やがた さんは、こんな本を読んでるんですね」のように、多少なりとも相互理解が進めばいいかなと。
ギフトは人のためならず。少なくとも自分のため、可能ならば、双方のためのもの。自己満足と言われてもしかたがないが、ギフトに込めたちょっとしたメッセージが伝われば、きっとお互いのWin-Win関係が増幅されるにちがいない。人生は、Zero-Sum*ゲームじゃないのだから。
* Zero-Sum:ゲーム理論などで使われる言葉。片方が勝てば片方が負けるように、総得点がゼロになる条件のゲームのこと。将棋や競技カルタやサッカーは、ゼロサムゲーム。例えば、蹴鞠(けまり)は、勝敗があるわけではないので(ボールを落とさなければみんなが勝者)、ゼロサムではない。もちろん、人生やビジネスは、ゼロサムではない。
★今日の練習:完全休養。その上、けっこう飲み食いしちゃったからなあ。明日も雨だし、電車だな。
☆今日のお茶:煎茶 清明、草だんごをたっぷり。
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