2010年2月24日水曜日

旅のおわりのかもめどり・・・・指輪物語読了

三好達治の詩に、「春の岬旅のおわりの鴎(かもめ)どり・・・」* **というのがあります。本を読むのは旅をするようなもの。ようやく長い旅がおわりました。
 
* 旧字体=機種依存文字や歴史的仮名遣いを修正。振り仮名の表記に迷う。たったこれだけの引用でも、日本語は難しいものですね。
 
** 「旅のおわり」と来れば、「かもめ」なのは、引用した三好達治の影響・・・・次に「かもめ」からは、「潮時」が連想されます(もちろん、「沖のかもめに潮時問えば」)・・・・「潮時」からは???・・・・。特に自転車で走りながら、言葉をしりとりのように連想させていく遊び、自転車通勤中、通勤読書というわけにはいかない中で、時々やってます。PCを使って、ネットでやるのもいいのだけど、自分の記憶だけでつなげていくのがおもしろいです。オススメ。
 
指輪物語読了。文庫で全9巻(ざっと3000ページ、200万文字、0.2ファイルメーター)にわたる旅がおわったことになります。*
 
* 数年前に、前回読んでいた頃の、カーディーラーさんと保険の解約について打合せしていたころのメモが、しおりとして出てきて、ちょっとタイムトリップ。もう、車持ってないんだよな。よく、本にへそくりを隠していて、古本屋に売る前に読み返したら出てきた、という話がありますが・・・お金は出てこず、残念。
 

[「指輪物語」再び]
特に、「追補編」が、作者の萌えを存分に発揮していておもしろい。「単語及び固有名詞の発音」とか、「第三紀の諸言語と諸種族」とか、物語を作る前に物語世界の言語を創造するところからはじまった、作者トールキンならでは。
 
敬愛する忌野清志郎に、「自転車はブルースみたいだ、楽しくて、つらくて、かっこいい」という言葉がありますが、「読書は・・・」に読み替えてもいい。
 
「春の岬・・・・」の続き。
 
 春の岬旅のおわりの鴎(かもめ)どり
 浮きつつ遠くなりにけるかも
 
「指輪物語」の反歌*として、なかなか決まってると思うのだけど。(なぜ?っていう人は、ぜひ、「王の帰還」の最終章を読んでね)
 
* 反歌(はんか):万葉のころ、長歌の後に読み添え、趣をまとめたり、補足したりする短歌。平安のころ、和歌による言葉の贈答における、返答の歌である「返歌(へんか)」とはちょっと違う。
 
★昨日の練習:通勤32km。往復とも、ちょっとだけハードに走ってみたが、これから暖かくなってくると、汗対策が必要ですな。
★今日の練習:通勤32km再び。帰りはコートがいらない感じ。コートなしだとだいぶ空気抵抗ちがうんだよね。
 
☆昨日のお茶:ウェッジウッドでもらった紅茶を、手作りティーバッグに。なんだかフレーバーティー(たぶんバラ)。
 

2 件のコメント:

  1. どうも<(_ _)>
    指輪物語ですかぁ!私も全巻読破組です。
    ホビットの冒険も読みましたので、後は『シルマリルの物語』のみです。
    しかしながら、約が馴染みにくいので、
    再度読み直すのはもっと先になるかと。
    今は、上橋菜穂子さんの守り人シリーズにどっぷりハマっています。

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  2. おれんじきゃの様

    コメントありがとうございます。
    私も「シルマリルの物語」未読です。通勤読書ができなくなって、なかなか「積ん読」の本が消化できません。

    実は、「ホビット」と「指輪物語」、私も訳がわかりにくいかと思い、原著に挑戦してみました。「ホビット」はともかく、「指輪」の方は、原著はさらにハードル高く、訳はとてもとてもがんばってわかりやすくなってるのだと・・・・本当に長い旅でした(汗)。
     
    上橋菜穗子さんも今度読んでみようと思います。
    上橋さん、文化人類学の人なんですね、専門の方もちょっと興味アリです。

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