2010年5月5日水曜日

手段のためには目的を選ばない(2日目午後)・・・・目的達成?

午後、S役員、M山さん、T氏と別れた後、A支部長と地図を眺めながら作戦会議・・・・と、ここでちょっとした発見。
 
(→2日目午前「迷走」より続く)
 
 
○新たな目標
利根大堰から利根サイクリングロードを下っていくと、渡良瀬川と合流する。
利根川・渡良瀬川合流地点にほど近く、さらに渡良瀬川・思川の合流点、渡良瀬遊水地にハート型の湖が地図上で目を引いた。谷中湖である。
 
渡良瀬遊水地は、群馬、栃木、茨城、埼玉の4県の県境にあり、谷中湖を一周するだけで、群馬、栃木、茨城、埼玉を回れる。ちょっと足を伸ばすだけでも、4県に行ったことになる。
 
昨年秋、A支部長とは、東京→神奈川→山梨→静岡の4都県境ツアーをやった仲。これは、ぜひ栃木・茨城も制覇せねば・・・・。と、とりあえず、渡瀬遊水地を目指すことにした。
 
で、栗橋のケーキ屋さんパリジェンヌを目指す前に、渡良瀬遊水地、谷中湖に向かう。
 
 
○利根川を順調に
A支部長と2人、利根川サイクリングロードを順調に走る。
沿道、加須市は、こいのぼりの産地として有名。あちこちに大きなこいのぼりがある。
 
と、河川敷に、巨大なクレーンが立っていた。
普通に町中では見られない、高層ビル建築用などに使われる巨大サイズ。足場をしっかり張って、偉容を誇っていた。
・・・・「なんだろう」と、話しながら、その場は通過・・・・と、ポスターに「ジャンボこいのぼりまつり」*とある。
 
* ジャンボこいのぼりまつり:5/3に全長100mのこいのぼりをあげるイベント。現物を見られなかったのは残念。翌日、テレビで見たが、普通のこいのぼりが、シラスかメダカみたい。現在の鯉は3代目だそうだ(→詳細、加須市のサイト「こいのぼり」参照)。
 
 
○谷中湖:ハートが欠けてるぜ
埼玉(さきたま)大橋を渡り、谷中湖へ。
谷中湖*は絵に描いたようなハート型。中央を横切る道路が、まるで、リボンをかけたハートみたい。
周囲や横断道路は、サイクリングロードになっており、湖面には、ヨットが浮かび湖岸では釣りやバーベキューも盛ん。連休の賑わいを見せていた。
 
* 谷中湖:渡良瀬遊水地の南端。渡良瀬遊水地と言えば、20世紀初頭に足尾鉱毒事件で有名。当時廃村になった谷中村の名前を引き継いだものと思われる。現在は、汚染レベルも下がってきてはいるとのことだが、土壌の汚染は残り、産業革命の負の遺産であることには違いない。連休の賑やかな風景と、対照的な湖底の闇。
 
サイクリングロードを回る。埼玉県北川辺町から、栃木県栃木市、群馬県板倉町、再び栃木市、と順調に回る。途中、インラインスケートのおじさんに抜かれる。速い。がんばって抜き返したら、その後再び抜かれた・・・。うーん、速い(体感で時速30km巡航くらいか)。
 
で、ハートの3/4まで来たところで、湖岸を走っていた道路が、行き止まり、二手に分かれる。横断道路か、外側に出る道路か。せっかくハート型を回ってきたのだから、一周したいかなということで、茨城県古河市を目指すべく外へ出た。
 
いまいち路面が悪く、釣り客くらいしかいない。若干不安な道路。
と、2kmほど走ったところで、道が尽きる。その先は、葦の多い茂る荒れ地。ロードで走れる感じではない。釣り客の踏み固めた道が、獣道のように続く。
2km戻るか、そのまま行くか。荒れ地を抜けた土手上には車もおり、抜けられそう・・・・。
 
・・・・で、葦原を自転車を押して抜け、なんとか土手上に出た。もともとけっこう傷だらけのパリジェンヌ2号、また、傷が増えちゃったかな。
 
渡良瀬川を渡ると、茨城県古河市。これで、今日4県目。
 
しかし、せっかくのサイクリングロード、一周10km弱で手頃だし、もうちょっときちんと周回できるように整備すれば、ハート型の湖を二人で一周すると幸せになれるとか、都市伝説ができて、客も増えるだろうに。しかも、案内表示もあったりなかったり、ばらばら。各県にまたがっていて管轄が違うのかもしれないけど、セクショナリズムの行政ってこういうときにだめだね。
 
 
○パリジェンヌ2号で、パリジェンヌへ
傷だらけだけど、なんとか、渡良瀬川サイクリングロードへ。
ここから栗橋は近い。
栗橋駅前をうろうろ、ケーキ屋さんのパリジェンヌを探す。ご近所の人に訊ねて、発見。
 
かわいいお店。
ケーキもどれもおいしそう。
 
「どちらからいらしたんですか」
「群馬、いや、東京から、彼(A支部長)は、静岡から、この店を目指して・・・・」
「・・・・え?」
「いやその、ブログで紹介してくれた方がいて、以前から来てみたかったんですが」
「・・・・・」
 
・・・・これ以上は説明不能なので、話題を変えるべく、ケーキを選ぶ。
 
お土産に買って帰りたかったところだが、持ち帰りの振動に耐えられそうもないので、補給食として、1個。
和栗のモンブラン。A支部長は、メロンのケーキ(くりぬいたメロンに乗っている)。
 
「お持ち帰りのお時間は?」
「いや、その辺で食べますので、梱包も簡単で」
「・・・・、では、フォークをおつけしますね」
 
結局、隣のローソンでお茶を買って、ローソンの駐車場でかぶりつく。
疲れた体に甘さが浸みる。
うまい。 
 
お店のお姉さんには、いまひとつ不審者のように見えていたかも・・・・。
 
 
○関宿城、江戸川、そして新たな目標へ
再び利根川を下り、関宿城(ここは千葉県)へ。
関宿に行ったら、けやき茶屋でモツ煮を食べるように、と、途中戦線離脱したT氏から指令があり、階段を下りて、けやき茶屋へ。
 
疲れた体に塩分が浸みる。
うまい。
 
今日の旅の目的は、パリジェンヌでケーキも食べたし、けやき茶屋でモツ煮も食べたし、達成だな。
と、再び地図を見ながら、作戦会議。
A支部長は、さいたまから車で輪行、静岡までは遠い。
 
で、やがた は、そのまま自走で帰るかな。と、一日を振り返ると、群馬を出発、埼玉、栃木、茨城、千葉、そして東京都に戻れば、関東の一都六県で、神奈川だけが抜けていることに気づく。
  
幸い、やがた の自宅から、東京/神奈川の都県境までは、10km程度・・・・。 行けそう。
 
 
○旅の目的
で、旅の目的を三度変更。
 
「一都六県制覇」
→ 一日のウチに、関東地方の一都六県(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城)を一筆書きで通過する。 
 
ということで、目的が決まれば、後は走るだけ。
 
江戸川を南下。
国道16号へ入り、さいたまの手前でA支部長とお別れして、国道122号を南下。
新荒川大橋で、東京都に入る。
 
赤羽、王子、駒込、水道橋、内堀通り・・・・途中から、平日の通勤路とかぶるので、レジャーっぽくなくなってきているが、目的は効率的に神奈川県まで行って帰ってくることなので、気にしない・・・・本社の明かりがついていて、誰か出勤している風なのだが、気にしてもしょうがないので通過。
 
国道1号を南下。
多摩川大橋を渡り、神奈川県へ。

ここで一都六県を制覇。
同じ道を帰るのは悔しいので、第一京浜(国道15号)まで、神奈川県側を走り、六郷橋から第一京浜を北上。
 
札の辻交差点が見えてきた。
帰ってきた。
 
 
○お土産
家の最寄りのスーパーで、栃木県産のとちおとめと、茨城県産の小玉スイカを購入。
群馬でお土産買っても、振動に耐えられなかったのでね・・・・。
 
 
○2日目まとめ
旅の目的は二転三転したものの、無事に帰ってきた。
天気はよかったし(鼻の頭が焦げたけど)、楽しかったから、よしとしよう。
 
走行距離:約223km(サイコンがないので、地図上の概算)。
走行時間(休息含む):約12時間。
2日間で356km。やはり早起きしないと距離が稼げないですね。
 

[後白河法皇編「梁塵秘抄」岩波文庫]
この旅に持っていった本。結局すぐに寝てしまって、読む暇なし。

「遊びをせんとや生まれけむ・・・」ですね。
 
あー、楽しかった。
S役員、M山さん、T氏、A支部長、また遊んでくださいね。
 
 
★今日の練習:連休も今日までなので、何するかな。
 
☆今日のお茶:ブログ更新が終わったら、コーヒーを入れようか。

2 件のコメント:

  1. パリジェンヌのブログにコメント有難うございました。
    ブログから飛んできました^^

    栗橋にわざわざ足を運んで頂きましてスタッフ皆感激していました^^
    ちょっと驚きのあまり動揺させてしまったかもしれません汗

    また遠いですが気軽に足を運んでくださいね^^

    自転車とてもステキなデザインですね!
    名前もいいですね☆

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  2. パリジェンヌスタッフの皆様

    ちょっと気軽にケーキを買いに行けないのがとてもとても
    残念ですが(お持ち帰りが、無理です)、江戸川・利根川
    方面に走りに行く際は、またおじゃまさせていただこうと
    思います。

    -----> 当ブログ読者(かつ自転車乗り)の皆様
    江戸川・利根川流域にお住まいの自転車乗りの皆さん、
    関宿まで、もしくは利根大堰まで行った際には、ちょっと
    足を伸ばして栗橋のパリジェンヌ(栗橋郵便局前ローソン
    の並びです)へ。
    ・・・・ちょっと宣伝。

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