2009年11月26日木曜日

スーツにロングコート・・・自転車は空気抵抗との戦い

ツールドフランス中継を見るまでもなく、自転車は空気抵抗との戦い。
 
先頭交代をしながら、速度を上げる集団の逃げ、アシストに前を引かせながら虎視眈々とアタックの機会を狙うスプリンター。自転車競技は、空気抵抗というもう一人の敵との戦いで、複雑な戦略と無尽蔵の持久力、そして切れ味鋭い瞬発力を要求するゲームになっている。
 
と、そこまで自分を追い込めない軟弱者の やがた ですが、今日は、あらためて、その強大な敵を思い知らされた。
 
今日は明治通りを渋谷から新宿方面に走行中、信号待ちでピストレーサーに並んだ。
いかにも渋谷風のストリートファッション(・・・ちょっと偏見入っています・・・)。メッセンジャーバッグ。
カラータイヤにメタリックカラーのリム、スポークは鮮やかな赤。
グリップのない金属のままのドロップバー。 (・・・偏見で目がくらんでおり、パーツや服装に誤りがあるかも、ま、全体的な印象は、こんな感じ・・・)
 
・・・で、後輪は固定ギア、ブレーキはない*。やつは、止まりたくないからか、交差点を徐々にはみ出しながら、信号が変わるのを待っていた。

* もちろん、道路交通法違反。競輪選手だって、路上に出るときは当然ブレーキを取り付ける。固定ギアだから、少しずつ回転を落とせば、止まれなくはないが、急停止はできないし、速度もそこそこ出るので、走る凶器と言っても過言ではない。ワイヤー類がないので、シンプル、軽量ではあるが、止まる必要のない、競輪のバンクで走ってるわけではなく、信号も歩行者もいる路上で走ってるのだ。こんなやつらのせいで、自転車は危ないなんて思われたら、まったく心外である。走る凶器であることがかっこいいと思っているとしたら、思い違いも甚だしい。
 
信号が変わるのを待って、スタート。
スタートダッシュは、変速機のある方が有利、しかし、時速30kmくらいに加速したところで、後ろから抜かれ、ちぎられた・・・。
 
こんなチャラいやつに負けてはならないのだ。
・・・懸命に追ったが、追いつけない。
 
世界一速いお買物自転車パリジェンヌ2号とはいえ、今日はスーツにロングコート、空気抵抗がつらい。北風の中、やつは、軽快に踏んでいく。
自転車の差ではない、空気抵抗の差。
 
結局、次の信号待ちで追い付き、上り坂で抜き返して、突き放した。
それはもう、上り坂なら固定ギアに負けるはずがない・・・。
 
そして敗北感が残る・・・。
敗北をロングコートのせいにしていないか・・・、信号待ちがなければ追いつけなかったのではないか・・・、上り坂で勝ったからって溜飲を下げていないか・・・。
 
こんなやつに一瞬とはいえ、ちぎられるなんて、修行が足りない。
こんなやつを相手に熱くなるなんて、まったく修行が足りないな。
 
★今日の練習:会社←→新宿2往復など、40km(うーむ、練習の合間に働いているような気がしてきた・・・実際、今日はいろいろあって、あまり働いていない)。
 
☆今日のお茶:アッサムBOP(ティーハウス タカノ)・・・ようやくアッサムを補充・・・、バタークッキーと。
 
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